<更新情報>
2024年11月7日に各ページ更新しました。
おかげさまで創刊800号を迎えました!(2022年11月号で達成)
兵庫県播磨地域を中心に活動をしている短歌結社の文学圏です。
同人誌「文学圏」は、おかげさまで2022年11月に通巻800号となりました。
昭和21年の初刊発行以来、実に75年もの長きにわたって 兵庫県内屈指の短歌結社として活動を続けているのです。
2007年6月に「姫路市芸術文化賞 文化年度賞」を受賞し、また、 2014年7月には「半どんの会文化賞」を受賞し、 今、もっとも注目を集めている短歌結社でもあります。
「文学圏」の活動は、歌会の開催や機関誌の発行にとどまらず、 講演会や、地域の文化活動のお手伝いなど多岐にわたっています。
みなさんも、短歌を通して自己表現をしてみませんか? 恋の歌、自然を愛する歌、家族の歌、社会批判の歌など・・・
ご興味がおありでしたら、ぜひ一度お問い合わせください。 新会員の募集は随時行っております。
十首選 2024年11月号 (2024年9月号掲載分より選歌)
選者 石原智秋(六甲)
・ 老い極む人の様々が胸に沁む膝を痛めて家籠る日は 青田綾子
・ わが海馬へスイッチ入れたり免許更新の認知試験が明日に迫る ひさの 盈
・ つれあひの好みは青き魚にて老いをやしなふと二切れ買ひぬ 浮田伸子
・ 独り居は淋しくないかと訊く人に淋しいですと応えてあげる 松下孝裕
・ ついさっき聞きたる事が思い出せぬ吾をよぎり行く一 抹の不安 平山 進
・ ゆきちがふ会話も次第に成り立つを姉はよろこび饒舌となる 宮脇経子
・ 座らねば蹌眼(そうろう)として靴下を履けぬ身となり八十路を越えて 馬場久雄
・ 栄養はきちんと摂っている筈にあの人の名が思い出せ ない 畑﨑節子
・ 老いたればただ穏やかにありたしと思う心に入り込む 嫉妬 宮本美智子
・ 失せ物を探し探して日の暮れる探して十日め未だ出て来ぬ 高峰さつき